Regional
Development
Studies
追手門学院大学地域創造学部ウェブサイト

藤井 正
-Fujii Tadashi-
地域創造学部 観光コース担当教員
幅広い知識と経験で
地域をより広く・深く捉える目を養う
―― Q.先生の研究テーマについて教えてください
A. 都市圏・郊外の地域構造や、地域づくりを研究テーマにしています。
地域構造は、都市の空間的な構造、例えば土地利用の展開の状況などや景観に現れたものから特徴を捉えていくものです。地域づくりでは地域の個性を生かした地域づくりとは何かを考えています。
研究テーマについて
―― Q.現在進めている研究はなんですか?
A.都市地理についての研究と高校生に地域についての興味をもってもらうための研究を行っています。
―― Q.「都市地理の研究」はどのようなものですか?
A.最初研究テーマについて言った通り、都市圏・郊外の地域構造や、地域づくりについて研究しています。
――Q.「高校生に興味をもってもらうための研究」とはどのようなものですか?
A. 地方の子供たちが東京や大阪などに出て就職するといったことがこれまでの常識でしたが、最近は地方へのUターンなどライフスタイルも多様化しています。
地域系の学問を若い人、子供たちにも関心を持ってもらい、地方に住むという選択肢が、すぐでなくても、普通に将来ビジョンとして選べるようになるといいなと考えています。
―― Q.印象に残っている研究はなんですか?
A.アメリカのアトランタで8か月間かけて行った在外研究です。
日本の郊外について都市圏がどのようにして変わりつつあるのかというテーマで、日本の位置づけが気になりました。そのため、一番モータリゼーションが進んだアメリカで実際に比較しに行きました。
観光コース・授業について
―― Q.藤井先生が担当している授業はなんですか?
A.観光コースの専門科目として「地域と観光」(2024年度までは「観光地理学」)、学部コア科目で「人文地理学概説」、それから実習科目の「地域調査法1」を担当しています。
―― Q.「地域と観光(観光地理学)」について詳しく教えてください。
A.2024年度まで受講可能だった観光地理学と8割同じ内容です。具体的には、地域特性を踏まえた、観光への地理学的アプローチについて理解することが目的の授業です。(シラバス参照)それに加えて、「景観」に関する内容が追加されます。
―― Q.「地域調査法1」について詳しく教えてください。
A.2025年度から新たにできる科目です。2024年前までに取ることができた「質的調査法」や「データ処理の基礎」、「GIS実習」に代わり、新たにできた授業です。GIS実習で学ぶことよりも範囲が広くなっています。GIS実習は地理情報システム「MANDARA」を使用し、主題図の作り方を学ぶ授業です。それに加えて、地域調査法1では、文献や基本情報の検索、地図や空中写真の利用方法、統計の利用、フィールドワークについてなどが新たに加わります。
―― Q.「人文地理学概説」について詳しく教えてください。
A.地域創造学部のコア科目であり、教員免許の資格過程科目です。また、初年度は取ることができません。内容は2024年度と同じです。具体的には、現代社会の基礎となっている「地域」の基本的な考え方や「地域」に関する地理学的アプローチについて理解することを目的に行われている授業です。
―― Q.先生の研究分野と「観光コース」はどう関係していますか?
A.地域づくりにとって観光はその地域の魅力を見つけ発信するきっかけとしてすごく大事です。
―― Q.観光と旅行の違いはなんですか?
A.「旅行」と「観光」は主語が違います。旅行とは「自分たち」が行くもので、観光とは「地域の人」が地域の魅力を発見して、旅行者に魅力を伝えることです。
ゼミについて
※新2年生からは3年ゼミに藤井先生のゼミを選択できません。
―― Q.現在のゼミは何人いますか?
A.2年ゼミが15人、4年ゼミが13人です。
―― Q.ゼミの雰囲気を教えてください。
A.楽しそうにやっていますが、もちろん課題や地域活動で大変な時もあります。
―― Q.2年ゼミについて教えてください。
A.5人ずつの3チームで行っています。3チームすべて「ロゲイニング」という、地域の魅力スポットについて発信し、実際に歩いてもらう「まち歩きゲーム」を企画したり実践したりしています。
ロゲイニングの意味は以下リンク参照
―― Q.4年ゼミについて教えてください。
A.13人のうち、3人は卒業制作を、残りの10人は卒業論文(テーマは、景観やスポーツと地域づくり、観光のSNS発信、アートによる地方創生、リノベや道の駅、地域コミュニティの変化など)に取り組んでいます。卒業制作ではキャンパス周辺の茨木市太田地区の「太田八景」(https://ameblo.jp/odahakkei/entry-12877162546.html)についての制作を行っています。