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草山 太郎

​地域創造学部

地域デザインコース担当教員

-Kusayama Taro-

「自由の上に成り立つ主体性
を育てる場」に

~​当学部一の名物教員

―― ゼミでの活動について教えてください

「アートによる地域づくり」という大きなテーマを持って活動しています。ゼミでは、アートによる地域づくりを行っている現場に出向き調査、あわよくば関わりを持ち、一緒に作っていくということを行っています。その中で、ここ3年はメインの活動として、ダンスのワークショップの企画・運営とダンス公演の政策への協力を行っています。

来年度以降はダンス公演の取り組みを基本の活動としつつも、その他の文化的活動への参加も選択肢として組み込み、様々なソーシャルアートの現場に出向く予定です。

―― ダンス公演の活動について教えてください

公演は森田かずよさんと共に企画しています。主催は茨木市の文化振興財団から支援を受け、市民参加型のダンスを稽古から学生、市民、障害者の三者が一体となって活動しています。また、専門分野でもある「共生社会」に関する課題を、アートやダンスの力を借りて解決出来ないかという模索しています。一般市民の参加者も含めると、下は4歳から上は70代までと、幅広い年齢層が集まり「共に生きる社会」を模索しています。

公演では、コンテンポラリーダンスをベースにしています。そのため、ダンスは誰でも出来ると考えれば、ハードルも下がると思います。例えば、話を聞く際にも首を縦に振って相槌を打ちますよね。これもダンスの一つとして捉えることも出来ます。学生、市民、障害者、ダンス経験者、未経験者がそれぞれの話や絵からアイデアを出し、そこから三者三様の身体ではあるが、みんな違ってみんな良いということを表現しています。

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​上画像:トワニミライの様子
(写真:松本成弘)
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​上画像:ダンス公演パンフレット

――先生が障がい者と社会の問題について研究する      
  きっかけについて教えてください

父が障害者だったことが一つの契機です。幼稚園の頃ではありますが、冷たい目を向けられることもあり、一緒に歩くのが嫌だったということがありました。当時、障がい者への問題は重度な障がいがある人に向けられていました。軽度な障がいを持っていた父はほったらかしという状況も、問題だと捉えていました。今考えると、当時の経験や思いがベースになっています。

―― ゼミ活動を行う上で大切にされていることに
​   ついて教えてください

「自由」というのが大学のゼミの魅力でもあると思います。しっかり自分で調査するというスタイルです。その中で、調べ方や結果の分析などの部分は先生が学生と話をして引き出すということを行っています。一方で、これらを実現するには「主体性」を持つことが前提となると思います。「自由を前提に主体性」ということを大切にしています。

―― 地域デザインコースの魅力を教えてください

ースに社会問題を置いていることが魅力ではないかと思います。ベースとなる社会問題を理解することが大事なため、その社会問題を考える機会にもなります。例えば、障害者の問題一つとっても、日本における「住みやすさ」という面と「バリアフリーの技術の高さ」にはギャップがある問題など、様々な社会問題をベースに考えることが出来ます。

―― 今後の目標について教えてください

ミ活動においては「無い」です。目標は学生が持つものであり、教員が決めてしまえば、その目標に向かうだけになってしまいます。目標を持つことのデメリットも感じているため、ニュートラルに「目標を持たない」という選択を取っています。私としては、「自由で主体的であれば良い」という思いだけです。

​教員についての詳しい経歴はこちらへ

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