Regional
Development
Studies
追手門学院大学地域創造学部ウェブサイト

今堀 洋子
-Imahori Yoko-
地域創造学部
食農マネジメントコース担当教員
#とりあえずやってみろ
~都会ではできない 様々な体験~
―― ゼミでの活動について教えてください
食農関連を中心に活動しています。
お米やトマト、サツマイモ、大豆、小麦など多様な種類の作物をゼミ生と育てています。
ゼミ生の中には、栽培した小麦から小麦粉を作り、
それを自家製うどんにして活用する活動を行う学生もいます。


↑今堀先生が借りている畑での実際の田植えと収穫の様子
―― 卒業研究について教えてください
2:1 で制作の方が多いです。
制作の例では、
【田辺プロジェクト】
2年間を通して、和歌山県田辺市に関わり、田辺市へ若者を呼び込むために
魅力をまとめたPR動画を作る
【ファームウエディング】
自然に囲まれた結婚式を企画
PR動画を作り、地域活性化に!
実際のPR動画↓
(1分半ほどの短い動画なので是非視聴してみてください!)
【屋久島プロジェクト】
3年生ではゲスト、4年生ではホストとして3年生をおもてなし!
持続可能な暮らし体験を運営
屋久島FW動画↓
(こちらも2分ほどの動画です。屋久島FWの楽しげな様子、仲の良さがよく伝わります)
―― ほかのゼミと違う点を教えてください
屋久島プロジェクトの関係で、3年生と4年生が学年を超えて仲良くできる点にあります。
作物を栽培という都市部で生活しているとなかなか体験をすることができないことができる!
―― 求める学生像はありますか
共同でFWに行ったり、屋久島プロジェクトのように企画をしたりすることが多いため、
協調性があり、仲間を大切にできる人。また、作物の栽培や屋久島という遠距離のFWもあるため、
行動力がある人、好奇心旺盛な人大歓迎です!
―― 先生自身の研究について教えてください
「研究よりは探究!」をテーマにしています。
具体的に言うと、持続可能な暮らし、自然と調和した暮らしとそれにかかわる共同体について探求活動や、山伏(山にこもって厳しい修行を行う人)と共同体を絡めて、地域活性化の可能性を追い求めるなどの活動をしています。
―― おすすめの本を教えてください
星野文紘 渡辺清乃(2021)「野生の力を取り戻せ 羽黒山伏に学ぶ答えがない「問い」に向き合い智慧」 日本能率協会マネジメントセンター
→今堀先生の師匠が出版する多くの本のうちの一つで、近年女性起業家から関心を持たれている
山伏について書かれています。
「大学内の図書館にもあるのでぜひ読んでほしいですね」(今堀先生談)
レイチェル・カーソン(1996)「センス・オブ・ワンダー」 新潮社
→環境の母と呼ばれるレイチェル・カーソンが書いたもの
持続可能な社会にいかに自然と寄り添うか、
自然の神秘を感じることができる感性を作るかについて書かれています。
――おすすめの料理を教えてください
ダッチオーブンで作った料理
ダッチオーブンという鍋に野菜や肉を入れ炭火の上に置くことでできる料理で、ゼミの活動であるファームウエディングの際に食べられたそう。
都会ではできない料理方法なので、「自然ならでは」を味わえる!
上記のファームウエディングの動画内でも紹介されています。

↑ファームウエディングでのダッチオーブンの様子
―― なぜ下駄をはいているのですか?
今堀先生は、日常的に下駄を履くことで体幹を鍛えています。特に、愛用している山形の下駄屋三代目の職人が作る「かかとがない」仙太郎下駄は、指先から土踏まずまでの下駄で、足指により力をつける為に考案されたものです。この下駄を日常はいていることで、長年続けておられる山伏修行に備えている意味もあります。また、中学2年生と大学4年生の時に、アメリカで暮らした経験があり、現地で語学以外に、多くのことを学びと氣づきがありました。多民族国家であるアメリカでは、「私は敵でありません」ということを表現するために笑顔が必須で、日本に帰国後も、笑顔の習慣はいまだに残っています。また、外国に住むことで、日本の良さを再認識しました。
―― ゼミのモットーを教えてください
ゼミはアウトドア活動を中心に、協力しながら楽しく明るく活動することをモットーにしています。田んぼや畑でお米や野菜を育て、収穫祭では手作りの芋煮や新米を囲みながら学生たちが絆を深めています。また、毎年ゼミ生たちは創造的なプロジェクトに取り組んでおり、昨年は三田市に自分達でツリーハウスを作り、今年はその横にコンポストトイレ(風の縄文トイレ)を作成しました。さらに、村の賑わいのお手伝いをする南山城村プロジェクトにも継続的に取り組んでいます。その他、ゼミ生の卒業制作は、「和太鼓での地域を盛り上げる」「古着とブランドを組み合わせたファッションを通じた交流」、「日本の川魚を守っていくためのアート活動」など、それぞれの夢に沿ったテーマで進められており、学生たちの個性と情熱が反映されています。
―― なぜ食農マネジメントコースで教えられることになったのですか?
食農の世界に興味を持ったきっかけは、子供の頃に、家族と山や森で自然の恵みを採取していた経験からだそうです。大学の近くに借りている畑でも、仲間と一緒に無農薬栽培にこだわっており、地元の旬の食材を積極的に取り入れた食生活を送っています。食農は生きるために欠かせないものであり、特に、サステナブルな農と食について、ゼミ生や受講生に体験してもらいたいと思っています。
―― おススメの離島を教えてください!
おススメの離島はたくさんありますが、しいていえば、小笠原諸島と屋久島です。特に小笠原諸島は、東京からフェリーに24時間かかりますが、島にしかいない天然記念物の鳥たちや、クジラやイルカに出逢えることができます。また、島の平均年齢も若く、皆島が大好きで、とても活気のある島です。屋久島では、毎年ゼミ生と共に人工物のない奥山にでかけたり、綺麗な水が豊富な屋久島ならではの川で流しそうめんをしたりという「大自然体験」や、自給自足の暮らしを体験したりしています。今後行ってみたい離島は、北海道の利尻島です。
―― 今堀ゼミはどのようなところですか?
今年度のゼミの壮大なテーマは、「ハッピーな集団を作る」ことです。ゼミ生の人数が多いこともあり、キャンパス周辺の地域や、プロジェクトなどで関わりのある地域で、困っている人の力になり、みんなで笑顔になれる社会を作りたいと考えています。そのために、何といっても、自分自身が幸せであることが大切だと感じ、ゼミとしても、瞑想を取り入れたり、自分の身体に目を向け、身体の感覚を大切にしていくことをしていきたいと思っています。そんな、今堀ゼミですが、ゼミに来てほしい学生は、行動力があり、挑戦心があり、好奇心旺盛で協調性がある人です。

↑屋久島FWの様子(Instagramから)