Regional
Development
Studies
追手門学院大学地域創造学部ウェブサイト

髙嶺 翔太
地域創造学部 地域デザインコース担当教員
-Shota Takamine-

<なぜ追手門学院大学を選んだのか>
私の研究テーマは都市計画、まちづくりです。追手門学院大学の地域創造学部には、食、農、観光、政策など、私の専門に関わりの深い領域について熱心に研究されている先生達がいます。また全国から、これら領域に関心を持って学びに来る学生さんがいます。縁があったからといえばそれまでですが、この大学に来たのはそうした人たちと切磋琢磨して研究していきたいと思ったからです。またこれまで東京を拠点に研究してきましたが、他の都市を見てみたいという思いもありました。
<ゼミでの研究テーマ>
やはり、自分の専門領域を研究テーマとします。ですが当然、都市計画・まちづくりは、先程挙げたもの含め、様々な領域と結びついています。都市やまちには色んな人が住んでいて、その人達の日々の暮らしを良くする方法を考えるわけなので、関心の範囲が広くなるのは当然のことです。例えばこれまでも、農山村の観光、アート・芸術祭、コミュニティに関する政策など都市計画・まちづくりを中心とした幅広い領域について研究してきました。
<ゼミの具体的な取り組み>
基本的には、各々の関心を基に研究してもらうつもりです。専門的な知識、現場での体験を蓄積してもらいながら、自分の関心を深めてもらいたいと思っています。現代は不確実な時代と言われ、不安を感じる人も多いかと思います。また生成AIの普及に伴い、情報取得や課題解決の方法も変化しています。そんな中で重要になるのは、自分が何者なのかという自己理解と、それを共有できる仲間だと思います。社会課題を解決する方法を発見するという動機も重要だとは思いますが、一方でなんとなく「地域」に関心を持っているけど、それは具体的にどういう関心だろうか?どこから来ているのだろうか?そういった自分に関する問いに、他のゼミ生とともに向き合ってもらうと良いと思います。また良い機会があれば、学生とともに現場に出てフィールドワークするようなこともしたいと思っています。
<ゼミに求める学生像>
基本的にはどんな学生でも良いです。もちろん主体性や行動力があるとか、知識力があるとかいった学生が来てくれると、ゼミを進めやすいです。しかしいろんな悩みや迷いをもっている方も多いのではないかと思います。変に上手く課題をこなしていくよりも、そうした悩み・迷いに向き合えると良いと思います。一番研究すべきは自分のことであり、そこをしっかりと考えてほしいですね。また地域の研究は幅が広いです。一見自分だけの悩みの様に思えても、実は地域の問題と深く関わっていたりします。そうした関わりを理解できると、自己理解が深まると思います。
<趣味>
山登りや自転車、映画鑑賞、料理をすることも好きですね。今年の3月に大阪に引っ越してきて、分からない部分が多いので、最近は勉強がてら辺りをまちあるきしています。
<おすすめの本>
研究関連でいうと『まちの居場所』『集まる場所が必要だ』『場所の力』。この3冊が研究と深く関連していて、おすすめの書籍です。あと、僕が若い頃に影響を受けたのは『スモールイズビューティフル』という本ですね。1970年代の書籍です。当時は世界的に産業・経済が発達し大量生産・大量消費が進んだ時代です。ですがそんな中で産業・経済を単に発展させるのではなく、小さいものにこそ宿る幸せを理解すべきだと説いている書籍です。若い頃「こんなこと言って良いんだ」と思った覚えがあります。
<地域創造学部の魅力>
フィールドワークに積極的に出ていて、かつ学部としても、資金面含め色んな面から後押ししていることが特徴的だと思います。地域を学びたいと思う人にとっては、良い環境だと思います。教員の方々も個性的で、学びたいときに学べる環境は、非常に充実していると思います。ぜひ活かしてほしいですね。
<学生に一言>
追大での時間を楽しみましょう。よろしくお願いします。