Regional
Development
Studies
追手門学院大学地域創造学部ウェブサイト

中井郷之
-Nakai Satoshi-
地域創造学部
観光コース担当教員
―― 中井郷之先生が “観光マーケティング” を専攻したきっかけは?
私の分野は主に観光マーケティングを専攻している。高校時代に”世界に出ていろいろな国々との“架け橋になりたい”という気持ちがあり、ニュージーランドに3年間留学に行ったという経験をした。その経験を活かして、地域の自然環境や文化・歴史を体験し、学ぶことを目的とした持続可能な旅行スタイルのエコツーリズムに取り組むも、物事はそんなに上手くいかない。と感じ挫折をした。
その時に自分にできることは何か?と考えたところ、私がしたいことはすでに地元である京都で取り組まれていることに気づいた。その中でも、特に商店街の活性化に目をつけた。その際に「世界を見るよりも、自分の足元を活性化する」ことが大事だと感じた。
中井先生の研究の中で最も印象に残っているものはありますか?―はい。
「成功事例よりも知りたいのは、失敗事例のほうだ。」ということを、7年前のまちづくり会社さんたちと話している時に発見した。実際に“現地適応化”という言葉が存在する。例えば、若者が多い東京の中心部にあるコンビニと高齢者の多い茨木市では商品のラインナップが異なる。このように現地に合わせたニーズを見つけていかなくてはならない。私は「まちづくりはお金にならないからこそ、一生懸命に取り組みたいと思う。
―― ゼミ活動について
2年生では、茨木のまちづくり会社FICベース主催の『蚤(のみ)の市』というイベントに参加。基本的に追手門学院大学のある、茨木市のイベントに参加する。3年生では京都の伏見で、商店街の方たちと“夜市”のボランティア活動を行う。それだけではなく、屋形船乗船や街歩き、旧月桂冠の本社をリノベーションしたカフェを訪問。また、茨木市内の子ども会と一緒に日本全国各地に伝わる玩具や地域クイズを交流イベントで行った。その他、経営学部の宮﨑ゼミと合同で、高槻芥川商店街で学内のWILにも採択されたクリスマスイベントを行った。
フィールドワークはこれまでに紹介したもの以外にも取り組みはある。求める学生像としては、興味を持っている方、やる気のある方。

―― 中井先生がゼミに求める学生像/メッセージとは?
興味、関心のあることを突き詰めてほしい。またフィールドワークに行く際には、「課題と仮説を持っておく」ことが大事だ。何が課題なのか?という意識をもつことで、フィールドワークで行う調査の質が変わってくる。一回のフィールドワークですべてを知ることは不可能である。だから、フィールドワークの回数を重ねていろんなことを見てほしい。好きなことを楽しんでやってほしい。それだけです!(笑)